レベルファイブの作品づくり

最近では計画としての納期や予算などの会社都合に追われ、納得のいくアウトプットができないことが多かったため、最新作『メガトン級ムサシ』では、作品をしっかりと丁寧に作りあげることを目標として、プロジェクトを進行させてきました。ここからのレベルファイブ作品は、この指針を掲げて全てのタイトルの制作にあたるつもりです。社内では、同時並行で複数の作品をつくってはいますが、ひとつひとつを丁寧に高い品質で完成させていくつもりです。イナズマイレブンもそういう思いでつくる作品のひとつとなります。

今回の映像『試合システム』について

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さて、イナズマイレブンの今回の映像ですが、散々悩みどころだった『試合システム』がほぼ完成したので、映像として皆さんにご報告したいと思います。
イナズマイレブンの過去作にどっぷりとハマったプレイヤーの多くは、タッチペン操作の試合システムに慣れている人が多いのではないでしょうか。しかし、今回、テレビ画面で遊ばせないといけないという大命題があり、それをどうクリアするかが、課題でした。通常のサッカーゲームのような操作系をつくって試したりもしましたが、回答にはいたらず、開発は難航するばかり。しかし、あるとき、もともとタッチペンで遊んでいたんだったら、タッチペンで遊べればいいんじゃないと、逆の発想に至り、タッチペンで遊べるようにしたら、これが意外に今までどおりに楽しめる。そこから、今の試合システムの基盤が生まれ、これをベースにした状態で、よし次は、パッドだけでも操作できるようにしようと発展していきました。そして、行きついたのが、タッチペン、指、ゲームパッド、縦でも横でも、自由に遊べるフリースタイルプレイです。操作しているだけでも楽しいシステムが出来上がり、やっとプロジェクトは大きな壁を乗り越えました。まずはこの部分をお披露目しますので、楽しさの片鱗を感じてください！
さらなる情報についてですが、新たなストーリー、キャラクター、舞台、音楽などは、しっかりとした状態で見せたいと考え、今回に関してはあえて、過去キャラや既存の技を使い、試合システムだけを切り出して見せることにしました。映像にもあるように次は２０２３年２月に大きめの情報公開をします。そこでは、新たな物語の概要、試合以外のゲームシステム、登場キャラ、アニメーションなどを公開していく予定です。

イメージイラストの新キャラについて

新たに今回発表するイラストにはこれまでに出てきていない新キャラが描かれています。名前はまだ明かせませんが、彼はサッカーの頂点に君臨するプレイヤーです。最新のストーリーでは彼を絡めて、大きな調整をかけました。メガトン級ムサシのシナリオをつくりながら思ったのですが、群像劇という構造が、登場人物の多いゲームやアニメとの相性がすごくいいなと感じました。そこで今回のイナズマでは、主人公である雲明の、底辺からのし上がっていくサクセスと、すでに頂点にいる者の、視点の違う苦悩を同時並行で描いてみようと、ストーリーを再構築しました。魅力的なキャラクターによる、見る人たちを元気づける群像劇となるように、最後の詰めを行っております。絶対に楽しくなると思うので、もうしばらくお待ちください。